[自分らしく働く特集]20代で起業する! 「接客未経験」からショップオーナーへどうせ働くなら、自分の好きな仕事で。自分なりのペースで。そう願っている人は多いだろう。たいていの場合、それはやはり、組織に属していると難しい。起業するなり、店を持つなり、とにかく自分で何かを始めなくては。そこで今回は、5年間のOL経験後、28歳で自分の店をオープンさせた吉野まやさんに話を聞いた。 Text=鈴木麻由美 Photo=三浦健司
自分のペースで仕事をするには、自分で何かをやるしかない代官山の路地裏、住宅と店舗が入り混じった静かな通りの一角に、アクセサリーショップ「GRIS」がある。壁も天井も真っ白のペンキで塗って仕上げた、いかにも代官山らしい、こじんまりと可愛らしい雰囲気の店だ。 この店のオーナーが、吉野まやさん(30歳)。1年半前、28歳の若さで、たった1人で店を立ち上げた。 「大学を卒業後、広告代理店に5年間ほど勤めていました。はじめはマーケティング部、次にプロモーション部に配属され、それなりに仕事は面白かったのですが、とにかく毎日が忙しすぎて。こんな生活、ずっと続けていくのかな、果たしてそれでいいのかな……と思っていたところ、ある人に『別の業界に行くのなら30歳前に決めたほうがいいよ』と言われ、そうか、と。でも、当時の生活では、自分が何をしたいのか考える余裕すらない。そこで、とりあえず会社を辞めたんです」
2〜3カ月ほど「ぼーっと」しながら、よくよく考えてみたところ、おぼろげながら「将来、自分がこうありたい」という理想像の輪郭が見えてきた。それは、いずれは結婚もしたい、子どもも欲しい。それと同時に、自分のペースでゆったりと仕事も続けていきたい、というもの。
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