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[女性特集]「家庭」「仕事」両立の切り札?

幼い子のいるお母さんの「在宅ワーク」実例

「家でできる仕事だから」と会社から在宅ワークの提案が

 山本さんは約10年前、美大の油絵科を卒業して、広告系の制作会社に就職。当初はパンフレットやチラシ、社内報などの印刷物にイラストを描き、レイアウトまで手がけていたが、だんだんとイラスト中心にシフトしていった。在宅勤務を始める前は、正社員として毎日出社し、会社のデスクでイラストを描いていたという。


「おなかに子どもがいるときに、社長が『毎日会社に来るのは大変だろうから、せっかく家でもできる仕事なんだし、在宅勤務を取り入れなさい』って言ってくれたんです。出産までは月水金の3日出勤して、2日在宅というパターンでした」
 出産後は、在宅勤務にしても子どもを保育園かどこかに預けなくては仕事を続けるのは難しい。そんなとき義母から「私が見るわよ」という申し出があったため、実家の近くに仕事スペースの確保できるマンションを購入するなどして、環境を整えていった。


「在宅に変わっても、とくにやりづらいことはありませんでしたね。うちの会社では、産休を取るのも在宅勤務も私が初めてでしたけれど」

自ら商品化したシリーズを描き続けたい

 山本さんのほうにも、1999年に自ら立ち上げた「花物語」シリーズの仕事を続けていきたいという気持ちがあった。
「入社2年めのとき、社長から『制作物を充実させたい。うちでできる新しい商品を企画して、作ってみてほしい』って言われて、相当悩んだんですね。絵は描けるけど、画集じゃないだろうし……って。保険会社のクライアントがいたので、外交員さんに使ってもらえる手帳ってどうだろう、と。お花が好きだったので、花をモチーフにしたスケジュール帳に決めて、全国の素敵なお花屋さんリストを付けたんですね。
 手帳が出来た後、お花屋さんや文具屋さんに置かせてくださいって売り込みまでしたんですが、リストが縁で日比谷花壇さんに置いてもらえることになったんです」


 その後も日比谷花壇との付き合いは続き、お客さんの写真を山本さんがイラスト化したものとお花をセットにしたギフトというヒット商品も生まれた。
「今、ヒビヤフラワーアカデミーの講座の一環として、花の絵を描くレッスンの講師もしています。教えることに興味もありましたし、自分でイラストを描くのとはまた全然違う楽しさがあるんですよ。講師の仕事ももっと広がっていくといいなと思っています」

山本さんの代表作「花物語」シリーズの手帳、ポストカード、一筆箋。<br>ほかに、銀座千疋屋のギフトパッケージなども手がけている。

山本さんの代表作「花物語」シリーズの手帳、ポストカード、一筆箋。
ほかに、銀座千疋屋のギフトパッケージなども手がけている。

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