「女性」を意識しすぎるのもいけないとは思うのですが……?
Q. 女性向けの制度が整っていない会社やセクハラな面接をする会社は「ダメ」と判断すべきなんでしょうか。
A. 何を重要視するかによります。
「これはセクハラなのではないか」と思うポイントや、「この制度は確かに女性に優しい」と思う判断基準は、人それぞれですよね。
会社を選ぶ上で大切なのは、自分の優先順位を明確にしておくこと。すべてが理想どおりということは稀ですから、仕事内容、人間関系、年収、通勤の便、労働時間など、自分が今回の転職で何を叶えたいのかをはっきりさせておいた方がいいでしょう。その中で、女性に優しい会社、ということが最も優先順位が高いのであれば、それを面接でも丁寧に質問してみて、その結果で判断すればいいと思います。
「ダメな会社」かどうかは、結局は「自分の希望に合っているかどうか」だと思うので、ぜひいろんな角度から冷静に企業選びをしてみてください。
Q. 女性に優しくない面があったとしても「いい会社」を逃すのはもったいないと思いますが、「悪い会社」に入って後悔したくもありません。見極め方を教えてください。
A. 言っていることにつじつまが合っているか。あとは相性次第です。
いい会社か悪い会社かというのは、言っていることと実際が同じかどうか、つじつまが合っているかどうかが、とりあえず判断基準になるのではないでしょうか。女性に対する考え方ということだけでなく、給与面、待遇面、なんでもそうだと思うんですよ。たとえ給与や待遇がすばらしくなくても、事実をわかりやすく説明してくれる会社はいい会社だと思いますし、それを納得して受け入れられるかどうかは、会社と転職者の相性の問題です。
まずは、その会社の方とじっくり話し合ってお互いの相性を確かめるということが必要ですが、面接の場だけで判断するのが難しい場合には、面接の後で人事部の人に質問をするとか、もしもいればお知り合いを通じて、その会社が実際どうかということを聞くとか、自分が信頼できる情報が得られれば、より安心ですね。
Q. 転職の際に、男性に比べて、女性に顕著な傾向ってありますか?
A. 異業種、異職種に転職する方が多いですね。
販売から事務とか、事務から営業とか。まったく違う仕事をやりたい願望、自分が変わりたい願望というのが、女性にはすごくあると思うんですよ。
未経験だけどチャレンジしたいという意欲があるのはとてもいいことです。ですが、まったくなにも接点がなく、「やってみたいです」だけだと、イマイチ説得力に欠けますよね。「今まで事務職だったけどお客さんから直接クレームを受ける経験が多くて、営業する度胸がついたと思います」とか、今までの経験や自分の個性をどういうふうに生かせるのか、新しい仕事にはどういう要素が必要で、自分はやれそうだという接点を見つけて、アピールすることが必要だと思いますね。
自分がしたい仕事・働き方のために、必要なものを考えて
Q. 子育てが一段落したら再就職したいと思っています。準備しておくべきことはありますか。
A. 周囲に協力者を見つけておきましょう。
再就職したいという方、多いですよね。そういう方を採用したいという会社も増えてきています。生命保険会社とか、主婦の方でも働きやすい環境が整ってきていますよ。
準備としては、会社に対してというより、ご近所のお友達やご両親に「仕事に出たいんだけど、なにかあったら助けてね」とひとこと言っておく。できるだけ協力者を見つけておくといいと思いますね。
Q. 転職するにあたって、取っておいたほうがいい資格ってあるんでしょうか。なにか必要なことがあれば教えてください。
A. 資格ありきではなく、自分がしたい仕事に何が必要なのかを考えましょう。
どんな人でも得をするミラクルな資格というものはありません。ごく一部の許認可という性質の強い資格を除けば、資格よりも実務経験を重視するほうが多いと思います。
自分がやっている仕事を体系的に整理したり、仕事上必要な知識を勉強したりするために資格を取ることはとてもよいと思いますが、何の資格を取るべきかは、職種によっても環境によっても違います。資格ありきで考えるのではなくて、将来こういった仕事がしたいから、そのためにこの資格を取っておこう、資格でスキル不足を補おう、程度に考えるのがいいんじゃないですかね。