年金だけでは、ゆとりがない!?
それでは、シニア世代はどのようにして生計を立てているのだろう。
まず気になるのが生活費だが、こちらは1カ月あたり10万円以下から50万円までと、人によって、じつに大きな差があった。住宅ローンの有無や、子どもが独立しているかいないか(まだ大学生の子どもがいる回答者もいる)などで、これほどまでに違ってくるのだろう(下のグラフ)。
ちなみに、家計のうち負担が重いと感じる費目は、1位が医療費(35人)。2位が光熱費(33人)、3位が食費(32人)。トップに医療費がくるあたり、いかにもシニア世代である。
もちろん、必要なのは生活費だけではない。現役時代に比べて、ゆとりある時間を満喫するためには、楽しみのためのお金も大切である。
こちらも、人によって(というより、楽しみの種類によって?)、数千円から数十万円まで、大きな差が。たとえば、「孫と遊ぶこと」(63歳/男性/嘱託社員)だと3万円(1カ月あたり。以下同様)。「社交ダンス」(74歳/女性/専業主婦)だと5万円、「旅行とグルメ」(64歳/男性/契約社員)だと10万円……といった具合。
アンケートによると、生活費(交際費や娯楽費を含む)を年金のみでまかなっている人は、3割弱。それ以外の人は、まだ現役で働いているため年金収入がなかったり、年金だけでは足りず仕事や不動産投資、株式投資、あるいは子どもの援助などでプラスアルファの収入を得て補っていたり、である。もちろん、貯蓄取り崩し組もいる。
年金制度の恩恵を受けているはずのこの世代ですら、年金のみで暮らしている人は少ないというのが現実なのだ。後に続く世代は、よりいっそうの自助努力が必要だろう。
本当に豊かな老後を送るためには?
こうしてみると、やはり老後に必要なものは「お金」なのか? 「お金」さえあれば、老後の生活は安泰なのか?
いや、そればかりではない。第二の人生を充実させるためには、忘れてはならぬことがある。人生の大先輩からアドバイスをいただこう。
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人に喜んでもらうことに、時間と金を使うのがよい(68歳/男性/ボランティア)
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60歳過ぎると体に不調がおこります。これをどのように抑えていくかが、その後の日常生活に大きな影響を与えます。幸せの原点はやはり家族の健康です(67歳/男性/無職)
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よく、今までの経験を生かしてと言われるが、その経験が邪魔だと言う事を自覚すべきで、いかにそれまでの経歴を捨て去る事ができるかが、その後の豊かで楽しい人生の鍵になる(66歳/女性/専業主婦)
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なお、男性諸氏は、女性陣からこのような声があがっていることを忘れずに。
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主婦には定年?がないのがストレスになります(70歳/女性/専業主婦)
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女性は結構家庭での仕事があり、またいろいろな交友関係での活動を積極的にするが、男性はリタイアした後はあまりにも急激な生活パターンの変化のためか行動的ではない傾向がある(61歳/女性/専業主婦)
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さて、あなたはどのような老後が理想だろうか。
必要な生活費には、こんなにも大きなばらつきが……。
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