[女性特集]シニア女性の仕事実態は? 定年退職以後、どんな働き方があるんだろう女性が定年退職を迎えた後、さらに仕事を続けるのか続けないのか。続けるとしたら、どんな働き方をする人が多いのか。男性よりも、親の介護などでキャリアを中断されることの多い女性は、自分の老後にどのように備えておけばいいのか。東京しごとセンターで、高齢者の就業相談に日々たずさわっている宇佐美雅之さんにお話を伺った。 Text=萩原まみ
シニアの再就職は、甘くない東京しごとセンターは、東京都が都民の雇用や就業を支援するために設置した施設で、就業相談や職業紹介、求職活動支援セミナーなどをおこなっている。年齢ごとに「ヤング(34歳以下)」「ミドル(30歳以上54歳以下)」「シニア(55歳以上)」と支援フロアが分かれていて、それぞれのニーズに合ったきめ細かなサービスを提供しているのが特徴だ。宇佐美さんはシニアコーナーで、就業を希望する高齢者の相談を担当している。 「昨年、東京しごとセンターを新規に利用した高齢者は5609人。女性はそのうち約34%にあたる1927人でした。 東京しごとセンターを通じて就職した高齢者は、男性776人、女性440人の計1216人。男女合わせての就職率は約20%ということになる。 「東京都の有効求人倍率は前年度平均1.46倍。それに対して、55歳以上は0.8倍あたりをうろうろしています。つまり、一人に一つの仕事がない、というのが現状です。 元管理職の男性よりも、実務経験豊富な女性が優勢!?就職といっても、月給制で正社員になる人はごく少数だ。 「男女合わせて、月給制で就職している人が27.1%、日給制16.8%、時給制56.1%。女性では、月給制が14.5%、日給制13.5%、時給制72.0%と、パートタイマーとしての就業が主流です。 職種では「今までやっていた職業を続けたい」という要望が多いそうだが、求人の多い職種は限られている。 「平成18年1月から12月までの間で、就職した人たちの状況を見てみると、いちばん多いのは清掃。女性は、続いて事務、調理補助がベスト3です。男性は清掃の次が、マンション・ビル管理、警備員や交通誘導員、運転助手。マンション・ビル管理は求人が多いのですが、共用部分の清掃や電球の取り替え、警備員的な役割もあるせいか、女性は少ないですね。去年は、55〜59歳で6名の女性がマンション・ビル管理の仕事に就きましたが、60代はいませんでした。 ほかに、男女を比べた場合、女性に顕著な傾向は何かあるのだろうか。 「定年まで勤めた男性の中には、管理職が長くて、実務経験の少ない人がいらっしゃいます。たとえば、長年経理部にいたとしても、部長職では、全体の管理はできても経理の実務はあまりやっていない。『消費税が入ってから実務はしたことないよ』なんてことだと、同じ経理の仕事に就くのは難しいわけですね。そこへいくと女性は、ずっと実務をやってきている方が多いので、会社に溶け込めれば就職できる可能性が高いです。
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