[女性特集]シニア女性の仕事実態は? 定年退職以後、どんな働き方があるんだろう職域を広げて転職に成功した女性も東京しごとセンターを訪れる求職者のなかには、1回の面接で就職が決まる人もいれば、半年、1年と、何度も通ってくる人もいる。宇佐美さんは去年の夏ごろからずっと相談に来ていた女性のことがとても印象に残っているという。 「長年、小さい会社で事務の仕事をしていた方なんですが、会社の経営が思わしくなくて、いいところがあれば転職したい、と。 宇佐美さんが担当している就職相談、求職者の適性や能力に応じた職業紹介のほかに、東京しごとセンターでは、キャリアカウンセラーの資格を持つ職員によるキャリアカウンセリング、ニーズに応じたさまざまなセミナーも開催。「面接のポイントセミナー」「求人検索のポイントセミナー」など、すべて高齢者に的を絞った内容で、実例をまじえ、わかりやすく解説している。 「毎日相談に乗っているなかで気づいたことにもとづいて、セミナーを企画しています。『履歴書の書き方セミナー』『職務経歴書の書き方セミナー』というのは、履歴書を開いたときに左側しか書いていない方がいらっしゃるんですね。学歴、職歴は書いてあっても、自己PRが何もない。今の若い人は、こんなことができる、あんなことできるとアピールして応募しますよね。ところが、60歳よりも上の人は、自分で自分をほめるというか、売り込むというのが苦手な方が多いんです。企業側は数多くの応募者の中から選考するわけですから、その人のウリを選んで書いていくお手伝いをします」 また、「職種転換セミナー」や「高齢者のための就職支援講習」では、より実践的な指導、講習をおこなっている。 「高齢者向けの求人の多い職種は限られていますので、未経験職種に転職せざるをえない人たちも当然出てきます。そこで、『職種転換セミナー』では、たとえばマンション業界というのはどんな業界なのか、どんなお仕事があるのか。業界団体の方と、実際に働いている方を呼んで、こんないいこともありますよ、でもこんな大変なこともありますよとお話をしてもらいます。 定年退職に向けてはきちっとした計画をずっと専業主婦だった女性が高齢になってから「働きたい」と相談に訪れるケースもあるのだろうか。 「私は2年間、窓口で相談に接していますが、一度も勤めたことがない、専業主婦だけをやってきた、という方は極めて少ないですね。何かの理由で中断したけれど職歴を持っている方、転職歴も持った方が多いです。 社会問題にもなっている団塊の世代の再就職については、支援セミナーを18年度に3回実施。毎回100名近くの応募があったという。 「高齢者の労働市場の理解、再就職のノウハウ、ライフプラン、マネープランの作成方法といった内容で、まずは状況を理解してもらって、自分で行動していただくことを目指しています。 ●取材協力=東京しごとセンター〔http://www.tokyoshigoto.jp/〕
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