営業事務で時給3000円なんて、ドラマのなかだけ!?
派遣といえば時給が高い、というイメージがあるが、実際はどうなのだろうか。
「時給の相場は全体的に下がってきていますね。パソコンが発達して仕事量が減り、派遣で働く人の数が増えた、ということもあります。
派遣だと、同じ職種で経験を深めても、職種ごとの時給の相場があるので、時給を段階的に上げてゆくことは難しいと思います。同じ派遣先に長期でずっと勤めていれば時給が何十円か上がることもあるみたいですが、本人のせいではなく景気が悪いから上がらない、というようなケースもあると聞きます。
年収を上げたければ、専門的な難しい職種に就くしかない。『ハケンの品格』みたいに、営業事務で時給3000円なんてことはありえないと思いますよ(笑)」
派遣という働き方の長所・短所
派遣社員という働き方のいいところといえば「残業の有無や勤務時間を自分で選べる」「いろんな勤務地に行くので、飽きない」「職場に合わない人がいても、期間限定だと思えば我慢できる」などなど。ほかにはどんなことがあるのだろうか。
「視野を広く持てるようになりましたね。自分の職種は同じでも、派遣先の業種ひとつ違うだけでぜんぜん違う経験ができる。私も正社員のときにそうだったんですが、ずっと同じ業界にいると、社会ってこんなもんか、オフィスってこういうもんかって思っちゃう。でも、一歩外に出たら驚くことがいっぱいあったんですよ。
ある職場でうまくいかなかったとしても、ほかの職場に行ったらすごくいい評価をされることもあります。自信を失ったままじゃないし、逆に自信過剰でもいけない。適材適所がいちばん幸せなんだなって気づくことができて、物事を決めつけたり、偏見を持ったりすることもなくなりました。
あと、正社員は希望の部署で好きな仕事ができるとは限りませんが、派遣だと自分の好きな条件で仕事を選ぶことができます。将来のキャリアアップのためにエクセルのスキルを深めたいとか、今はこの仕事をやりたいとか、積極的に経験を積みたい人にはいいと思いますね」
では、派遣社員のツライところ、よくないと思うのはどんなところ?
「年齢を重ねると、自分のなかではスキルも経験もアップしているのに、企業さんから求められなくなることですね。経理とか電話を使ったユーザーサポートとか、経験が長いほうがいい職種もあるみたいなんですが、一般事務やOA事務だと、面談まで行けないことがだんだん増えてきました。今は年齢を明示しちゃいけないことになってるんですが、スキルシートを見ればだいたいの年齢もわかっちゃいますから。その点は厳しいですね。ただ、外資系は年齢にこだわらない企業が多いので、最近は外資系の紹介が増えてきました。
あとはやっぱり収入面ですね。時給制なので、連休があると収入が減ってしまう。毎月、収入が違うんですよね」