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[女性特集] 東京から福島に移住して1年半

次の目標は「半分農業、半分インターネット」?

昨年4月に、東京から福島に移住した村上瑞恵さん。「ここで働きたい!」と思う会社にめぐりあったのがきっかけだが、もともとアウトドアが好きで、子どものためにもできれば自然に囲まれて生活したいと思っていたという。東京での仕事との違い、実際に地方で暮らしてみた実感などを語ってもらった。

Text=萩原まみ Photo=柳沼康史
2007.10.18. Update

<b>村上瑞恵</b>さん

村上瑞恵さん

東京と同じ仕事ができるのなら、できるだけ田舎に行きたい

 村上さんの仕事はインターネット関連。どこに住んでいてもできそうな職種とはいえ、福島に実家があるなどのゆかりもない。わざわざ福島に移住した理由をたずねたら、意外な返事が返ってきた。


「ここに来る前は東京の母の会社で働いていたんですが、父が医療事故にあいまして、看病や裁判で2年間ぐらい仕事ができない状況になってしまって、会社の規模をぐっと縮小したんです。父は元気になったんですが、これからの仕事をどうしようかと考えていたときに、新聞で、福島にインターネットモールに出店してがんばっている会社がある、という記事を読んだんですよ。酒屋さんなんですが、ネット上でイタリアのワインや食材を販売している、と。
 以前、イタリアに1年ぐらい住んでいたことがあったし、母の会社では酒販店の加盟する組合から酒販店向けに発行していた情報誌を作っていたんですね。『日本酒を楽しむ女性の会 美酔』(http://www.o-sake.net/)という日本酒にかかわるサイトの運営管理もやっていました。お酒とイタリアとインターネット、ここなら自分の今までの経験が生かせるんじゃないか、インターネットの仕事ならどこにいても同じ土俵で勝負できるはず、と思って、社員募集の予定はないか、あったらぜひ働かせてほしいとメールを出したんです。それがきっかけで、美酔のサイトを続けながら、母の会社ごと福島へ移住することに決めました」


 また、村上さんはずっと"田舎暮らし"に憧れを持ってもいた。


「キャンプとか、アウトドアがすごく好きだったので、東京にいるのと同じように仕事ができるんだったら、なるべく田舎に行きたいってずっと思ってたんです。福島県にはツーリングでよく来ていたので、いいイメージを持っていました」

母も娘も巻き込んでの移住

 ちょうど、その会社も業務拡大を考えていた時期で、2月にメールを出して、3月には試用期間として東京からの新幹線通勤をスタート。問題がなければ4月から正式採用ということで、村上さんは家探しを始めた。自分の都合だけで住居や仕事を決められる単身者ならともかく、村上さんのすごいところはお母さんと小学生の娘さんを巻き込んでの移住だったということ。


「子どもを転校させるのはかなり悩んだんですけど、ちょうどクラス替えの時期だったので、引っ越しするのならこの4月だろうと考えました。いろんなタイミングが合ったんですね。
 母も私も緑の多い家に住みたかったので、せっかく福島に住むなら一戸建てがいいと思って。この家に決めたのは、庭が気に入ったのと、近くに『美酔』をやっていたときに知り合った蔵元さんがあったんです。
 じつは職場までは車で30〜40分かかるんですが、2、3駅ぐらい離れているという距離感を間違えまして(笑)。都内の感覚で、問題ないだろうと思っていたら、駅と駅が離れているんですよね。でも気分転換にはいいドライブの時間です。
 運転免許は持っていたんですけど、運転するのは8年ぶりぐらい。慣れるまでがちょっと大変でした。田舎で生活するには車がないとつらいものがあります。必需品ですね」


まるで旅館のような堂々たる日本家屋。敷地は推定200坪ぐらい。<br>東京で住んでいたマンションと比べると広さ約3倍で、家賃は約3分の1だとか。

まるで旅館のような堂々たる日本家屋。敷地は推定200坪ぐらい。
東京で住んでいたマンションと比べると広さ約3倍で、家賃は約3分の1だとか。

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