ご飯のおいしさに感動、朝の早さにびっくり
実際に引っ越しするまでには、役所にも足を運び、子どもの学校のことなどを中心にできるだけ調べたという村上さん。ほとんど問題は感じなかったそうだが、唯一、心配だったのは収入と生活費のことだった。
「地方はどうしても給与ベースが低いんです。これでやっていけるのかなっていう不安はありましたね。でも、家賃も安いし、食費も下がれば、大丈夫だろうと。今の家は築25年ほどの日本家屋で、間取りは6部屋にダイニングキッチン。2部屋以外は8畳間で、天井も高い。それでも東京でワンルームを借りるより安いんです。
生活費は水道代とガス代が思ったより高かったですね。あと、夏にクーラー代がかからない分、冬の灯油代などの暖房費がかさみます。それと、車にかかる経費。とにかく足がわりなのでガソリン代がばかになりません。保険料、メンテナンス代、冬にはスタッドレスタイヤも必要になります。野菜などが安いので、生活費全体で考えれば、以前よりは下がっているんですが。ここは野菜はもちろん、お水がおいしいんですよね。普通に炊いたご飯がおいしいのには感動しました」
近くにはスーパーや薬局などの入ったメガストアがあり、駅までも徒歩10分。不便を感じることは特にないという。暮らしてみて、何か驚いたことはあったのだろうか。
「こちらの方はみんな朝が早いんですよ! たとえば、ご近所の方が野菜とれたからって寄ってくださるのが朝7時(笑)。学校のPTAが、奉仕活動として学校周辺の雑草とりなどの作業をするんですが、その開始時間が朝6時。びっくりしました。
あと、図書館に本が少ないのには驚いたというか、ちょっと困ってますね」
近所づきあいの素晴らしさを実感
大きな変化といえば、電車通勤から車通勤に変わったこと。
「仕事帰りに一杯っていうのができなくて、それがつらいですね(笑)。お酒関係の仕事だったので、前はよく試飲会に行ったり、お店に寄って帰ったりしてたんですけど。それと、通勤時間に本が読めなくなりました」
よく、都会から地方に移住すると近所づきあいが大変だと聞くが、そのあたりはどうなのだろうか。
「大家さんがご近所にいらっしゃるんですが、すごくよくしていただいています。ご近所の方から、野菜などのおすそ分けをいただくこともありますし、田舎暮らしって素晴らしいなって実感してますね。人によっては、そういう緊密な人間関係が大変だと思うかもしれませんが、隣に誰が住んでいるのかわからないような都会と比べると、これほど安心でありがたいことはないなと思います。人づきあいがわずらわしいと思う人は、田舎にはあまり向かないかもしれません」
自宅のパソコンスペース。隣にはお母さんの仕事用のパソコン。 仕事柄、光ファイバーが導入できる地域かどうかは事前に確認したので、快適な環境が整っている。
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