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キャリア査定 いま転職したら、年収はいくらに?
第10回
環境分析や化学の分野で高度な分析能力を身につけられる職場に移りたいと思っているのですが
伊東信之さん(仮名)29歳 下水道処理場維持管理会社勤務 プロフィールを見る
コンサルタントは、こう査定しました!
水田光昭さんの査定分析機器のテクニカル・サポートなら化学分野での知識が生かせる
水田光昭さん
外資系医療機器メーカーで、営業として活躍。3年前、人材コンサルタントに転身。営業時代の豊富な経験を生かし、医療系を中心に幅広いコンサルティングを行っている。
予測年収 400〜500万円 ↑Up

査定額の理由
 複雑な分析は外注に出しているため、伊東さんが担当するのは基礎的な分析ばかりなのですね。正直に申しあげて、キャリアとしては弱い。現在と同じ職種で転職しても、年収アップは難しいでしょう。
 現在の伊東さんにおすすめできる仕事としては、「分析機器のテクニカル・サポート」職が最も有力ではないかと思います。これなら、分析機器に関する知識も、学生時代から磨いた化学の知識も生かせます。また、化学分野で仕事を続けたいというご希望にも合致すると思うのです。今回の査定では、メーカーのテクニカル・サポートとして働くことを想定して算出しました。
 また、希望されている化学系の生産技術・プロセス開発職ですが、これはまったく未経験の分野。そのため、本気で転職を目指すなら、早期に動くことが必要です。20代であれば、未経験者でも潜在能力を買って採用する企業もあるのですが、30歳を過ぎると経験者のみが求められるケースがほとんどなのです。また、未経験者として転職するため、年収的には現在と同等程度しか期待できないでしょう。
 テクニカル・サポート以外にも、化学メーカーの営業職など、これまでの知識が生かせる仕事はたくさんあるものです。伊東さんは、これを機に自らのキャリアを再確認し、化学業界という切り口で幅広く職種を検討してみてはいかがでしょうか。

プラス査定のポイント
 (1) 転職経験がない
 (2) 理系の大学で学んでいる


マイナス査定のポイント
 (1) 現職では高度な分析を経験できていないため、キャリアが弱い

おすすめ転職プラン
転職先企業は:化学系分析機器メーカー(外資・国内共に)

職種・ポジションは:化学系分析機器のテクニカル・サポート
 前述のように、伊東さんには化学系メーカーのテクニカル・サポート職が向いていると思います。テクニカル・サポートとは、営業担当者に同行して、顧客に最新の学術情報を提供したり、機器導入時のサポートを行う仕事。また、自社の営業担当者に対し、専門的なトレーニングを行うこともあります。
 外資系、国内系企業ともに、転職の可能性はあります。ただし、外資系に進むなら、英語力を磨いておくといいでしょうね。技術的な文献や、最新の機器情報は英語で書かれていることが多いですし、昇進して本社とのやりとりが増えれば、ますます英語力の必要性は高まります。
 テクニカル・サポートとしてキャリアを積み、化学系の知識を磨いた後は、2つの方向性が考えられます。ひとつは、マネジメント経験を積み、テクニカル・サポート部門のマネジャーを目指すこと。もうひとつは、専門分野の知識を深めて研究開発部門、学術研究部門などへ異動し、スペシャリストを目指すことです。テクニカル・サポート職は、営業と技術部門の双方を見聞きできる立場なので、ここで経験を積みながら自らに合った道を選んでいただきたいと思います。

転職時期は:できるだけ早期に転職活動を開始すべし
 現在の職場では、良いキャリアを積むことはかなり難しそうに思われます。そのため、早く転職活動に取り組むほうがいいでしょう。29歳という年齢を考えても、今は転職の良いタイミングだと考えます。
 とくに、未経験の化学・薬品・化粧品業界での研究開発や生産管理を考えているのであれば、30歳になる前に転職するのが望ましいですね。

キャリアプランへのアドバイス
 一般的に、企業が業務をアウトソーシングする傾向は強まっていくと思います。そのため、現在の会社に留まっていても、分析業務はどんどん外注化されることが予想されます。専門知識やスキルを磨くチャンスは減る一方でしょう。繰り返しになりますが、できるだけ早期に転職するほうが、キャリア構築のためには望ましいと思います。
 なお、テクニカル・サポート職として転職するなら、顧客の状況を適切に判断し、有益な情報を提供できるだけのコミュニケーション能力が必要です。また、場合によってはプレゼンテーションの能力も要求されるでしょう。化学分野での知識だけでなく、こうしたヒューマンスキルについても、自ら磨く努力をするといいと思います。
 
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協力:人材バンクネット


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