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キャリア査定 いま転職したら、年収はいくらに?
第11回
Webアプリケーションの経験を生かしセキュリティの提案、設計ができるエンジニアを目指しています
片岡智樹さん(仮名)31歳 システム開発会社勤務 プロフィールを見る
コンサルタントは、こう査定しました!
谷内健一さんの査定金融や物流、人事などに関する「業務知識」があれば、さらに高い評価も可能
谷内健一さん
カシオ計算機にて開発業務、商品企画を担当。その後、人材ビジネスを志してイムカ株式会社に転職。16年間で、約4000名をコンサルティング。1000名を超える転職成功者を送り出してきた。現在、同社専務取締役。
予測年収400〜450万円   ↑Up

査定額の理由
 現時点で「旬」である、インターネット、Web関連の開発経験があることは、評価できると思います。しかし、31歳という年齢にもかかわらず、ソフトウェア開発の経験が3年と短いのは、マイナス評価になりますね。
 片岡さんがエンジニアになったのは、20代後半になってから。年齢的には、多少遅めだと言えます。エンジニアは常に新しい知識を吸収しなければならないため、頭の柔らかい、若い人の方が一般的に有利。また、年齢が低い人ほど人件費も安くなる傾向があるため、企業としても採用しやすいのです。ただ、私自身、30歳前後の未経験者を何人もお世話したことがあります。ですから、開発経験が短いことは十分にカバー可能ですね。
 むしろ残念なのは、片岡さんの職務経歴書に、エンジニアになる前の職歴が書かれていないことです。
 恐らく、以前の片岡さんは、他業界で仕事をしてきたのでしょう。そして、「エンジニアになる前の経歴など必要ないだろう」と考え、記入しなかったのではないかと想像します。しかし、これは大きな間違いです。例えば、以前銀行に勤めたことがあれば、金融系の業務知識が身についているはず。企業の物流部門や人事部門で働いた経験があれば、物流や人事システムについての知識があるはずです。こうした経歴をきちんとアピールすれば、評価は高まります。なぜなら、エンジニアは、クライアント企業の業務効率を高めるために、システムを組むのが仕事。企業の業務の流れ、仕組みを深く理解していれば、それだけ良いシステムが作れるのです。
 今回の査定では、片岡さんの年齢、エンジニアとしてのキャリアだけを評価して金額を算出しました。しかし、エンジニア以外の経験も、立派な「キャリア」なのです。前職で金融、会計、物流、人事といった業務知識を身につけていれば、評価はさらに高まります。実際に応募する際には、そのことを忘れずにアピールしてほしいですね。

プラス査定のポイント
 (1) 「旬」である、インターネット、Web関連の開発経験がある

マイナス査定のポイント
 (1) 年齢に比べて、ソフトウェア開発の経験が少ない
 (2) 技術に一貫性が無く、「自分は○○には自信が有る」というものが見えない

おすすめ転職プラン
転職先企業は:国内系、中小規模のシステム会社

職種・ポジションは:Web系システムの開発SE
 片岡さんの職務経歴からは、大学を中退したこと、エンジニアとして働く前に転職歴がある(であろう)ことが読みとれます。また、現在携わっているWeb系の仕事とは畑違いの、セキュリティエンジニアを志望している。これは企業から見ると、「この人は当社に来ても、飽きてすぐに辞めてしまうのではないかと」考え、採用をためらう要因になるのです。
 そのため、次の転職先ではじっくりと腰を据えて働くことをお勧めします。正社員として少なくとも数年間は勤め、技術やマネジメント経験を身につけてほしいところです。
 職種としては、やはりこれまで経験してきたWeb系SEが有望でしょう。また、セキュリティエンジニアとして転職することも不可能ではありません。ただしその場合は、まったくの未経験者として働く覚悟が必要です。

転職時期は:焦らず、転職の目的を見極めてから転職を
 片岡さんは31歳。年齢的な面で、多少の焦りがあるかもしれません。しかし、慌てて転職活動を始めるのは賛成できませんね。
 まずは、自らのキャリアを再確認する、「キャリアの棚卸し」をしてみましょう。前述のように、エンジニア以外のキャリアも、立派な「経歴」なのです。また、将来どのようにステップアップしたいのか、きちんとイメージしておくことも大切です。
 そうした準備をしてから転職活動に取り組めば、転職を繰り返す恐れもなくなると思います。

キャリアプランへのアドバイス
 やりがいのある仕事を手に入れるには、2つのことが必要です。
 ひとつは、自分自身をよく知ること。自らの武器となるものは何か。目指す方向は何か。そして、仕事にどんなやりがいを求めているのかわからなければ、良い転職などできるはずがありません。
 もうひとつは、目指す仕事に必要な能力と現在のスキルを比べ、足りない部分を補うことです。転職は運や縁では決まりません。地道に努力することが重要なのです。セキュリティエンジニアを目指すなら、情報処理技術者試験の「情報セキュリティアドミニストレータ試験(SS)」を目指すのも良いでしょう。また、我々のような人材コンサルタントと話をすることも、自分を知り、足りないスキルを見つめ直すひとつの方法ではないでしょうか。
 転職は、自己実現の手段です。片岡さんにとって、今は収入より、自らの将来につながる仕事、企業を選ぶべき時期だと思います。応援致しておりますので、是非がんばって下さい。
 
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協力:人材バンクネット


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