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キャリア査定 いま転職したら、年収はいくらに?
第11回
Webアプリケーションの経験を生かしセキュリティの提案、設計ができるエンジニアを目指しています
片岡智樹さん(仮名)31歳 システム開発会社勤務 プロフィールを見る
コンサルタントは、こう査定しました!
川田健二さんの査定年齢の割に経験が乏しい。資格取得などを通じて、基礎固めをするべきでは?
川田健二さん
私立大学法学部を卒業後、専門商社に入社。その後、外資系金融機関を経て大手通信関連会社の人事部門に。現在は人材コンサルタントとして、IT業界、金融系業界、ゲーム業界を中心に担当している。
予測年収350〜400万円↑Up

査定額の理由
 片岡さんは、主にCGI、JAVA Servlet、JSPを利用したWebアプリケーションを設計、開発されているようですね。
 変化の激しいIT業界では、技術が陳腐化するのも早いのですが、そうは言ってもC/C++は根強い人気がありますし、JAVAについてもまだまだこれから需要のある言語だと思います。これらのオブジェクト指向の言語を経験していることは、プラスに査定できますね。現在は、官公庁の財務会計システムの設計、運用、保守を経験されているということですが、こちらも大変良い経験です。これを足がかりに、財務会計の業務知識を深めていくと、さらに良いでしょう。また、セキュリティの分野に力を入れている企業は、とても増えています。そのため、この分野を目指す姿勢は、大変前向きですばらしいものだと言えます。
 一方、年齢と比較して、ソフトウェア開発の経験が乏しいのが弱点です。最低でも、それぞれのアプリケーションで2年ないし3年の経験は欲しいですね。また、過去に大規模なプロジェクトでのリーダー経験がない点も気になります。31歳という年齢を考えると、転職先でマネジメント能力を求められる可能性は少なくないでしょう。専門分野での資格を持っていないことも、企業によっては向上心が欠けていると判断することもあるでしょうね。
 これらの点を総合的に判断した結果が、上記の査定金額です。技術レベルをもう少し上げ、マネジメントを含めた経験を積んでいけば、近い将来希望金額に達することも十分可能でしょう。

プラス査定のポイント
 (1) C++やJAVAなど、オブジェクト指向の言語を経験している
 (2) 財務会計分野でのシステム開発経験があり、業務知識が期待できる
 (3) 明確な目標を持ち、チャレンジする意志が感じられる


マイナス査定のポイント
 (1) 年齢の割に開発経験の年数が浅い
 (2) 大規模プロジェクトのリーダー経験がない
 (3) 専門分野での資格をあまり保有していない

おすすめ転職プラン
転職先企業は:中堅規模のソフトハウス、あるいはポテンシャル採用をしているベンチャー企業

職種・ポジションは:一般エンジニアもしくはプロジェクトリーダー
 これまでは、下流もしくは中流工程の経験がほとんどだということですので、年齢相応にリーダークラスとして上流の経験を積まれることをお勧めします。そのためには、大手企業は避けたいところ。大きなプロジェクトに参加できることはあっても、早い時期にリーダーとして抜擢される確率は低いからです。中堅以下のソフトハウス、あるいはベンチャー企業であれば、やる気をアピールすることで、プロジェクトリーダーやマネジャーとして働くチャンスもあるでしょう。
 また、大手と比較すると中堅規模の企業は、厳密な分業体制を取っているところが少ないものです。そのため、さまざまな仕事を経験でき、技術の幅を広げるのに向いていると言えます。

転職時期は:2〜3年をメドに、新しい転職先を探そう
 31歳という年齢は、エンジニアとしても社会人としても、決して若いとは言えません。できるだけ早めに行動を始めるほうが良いと思います。ただし、焦って転職する必要はありません。片岡さんの目指す方向にあった企業を、ある程度期限を決めてじっくり探されたほうが良いと思います。フリーや契約社員であっても、実力さえ伴えばリーダー経験を積むチャンスは十分にありますし、資格を取得するのも立派な転職活動の一環です。
 ただし、フリーや契約社員として働く期間が長くなりすぎると、応募資格の年齢制限に引っかかって、正社員としての転職ができなくなる恐れがあります。また、35歳を過ぎると、新しい職場になじむのにも時間がかかりますので、ここ2〜3年をメドに、転職先を見つけるといいでしょう。

キャリアプランへのアドバイス
 片岡さんも書かれているように、仕事に対する情熱が持てるかどうかを重視して、次の転職先を見つけるべきだと思います。より多くの業務経験、知識を積み、マネジメント能力に磨きをかけて、将来の目標であるセキュリティエンジニアを目指しましょう。
 そのためには、ネットワークあるいはセキュリティ関連の資格に挑戦し、基礎固めをしたいところです。また、WEB開発とデータベースは親密な関係にありますから、データベース系の資格を目指すのも有力な選択肢でしょう。取得すればもちろん評価は高まりますが、資格を目指して学ぶ姿勢や意欲も評価対象になると思います。ただし、資格ばかりにはまって業務がおろそかにならないよう、注意が必要です。

 なお、人材紹介会社を選ぶ基準としては、
 (1) 自分にあった案件を多く持っているか。また、その会社への紹介実績はどれくらいあるのか?(人事担当者との太いパイプがあるか?)
 (2) 紹介会社としての知名度や安心感があるか?(情報管理が徹底しているか?)
 (3) 相談に対し、親身に対応してくれるか?
以上の3点が大切です。

 紹介会社を利用する場合は、訪問前に一度電話で話をしてみると良いでしょう。じつは、紹介会社も転職先企業と同じで、「相性」というものがあるのです。自らの希望や、これまでのキャリアについて、親身に相談してもらえそうか確認しておくと、転職活動が効率的に進められます。結果的に、良い転職ができる可能性も高まるのです。
 
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協力:人材バンクネット


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