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「人生80年」と言われる今、誰しも定年後の長い人生を夢のあるものにしたいと願っています。そんな定年後の暮らしを支えるのが「年金」ですが、年金制度の複雑さがネックになり、さまざまな不安を抱えている人も多いでしょう。そこで今回は、「将来が不安」という人の話を例にとりながら、定年後の暮らしを考えてみたいと思います。
構成・文=菊池真帆子 |




部品メーカーに勤めるAさんは、あと2年で定年を迎える。息子が2人いて、長男はすでに独立。次男も来年大学を卒業する予定なので、定年後は奥さんとの2人暮らしになる。Aさんは入社と同時に国の厚生年金に加入し、保険料を払い続けてきたが、年金の支給開始年齢が繰り下げられたことを知り、不安を抱くようになった。「60歳から年金がもらえると思って、あてにしていたんですが……。うちの会社には企業年金のようなものがないので、よけいに心配です」とAさんは心細そうに話す。



 おっしゃるとおり、今年から国の年金制度が変わり、老齢厚生年金の支給開始年齢が繰り下げられました。そのため、昭和18年5月生まれのAさんの場合、満額が支給されるのは62歳からとなります(※支給開始年齢は生年月日ごとに細かく設定されているので、詳しく知りたい方は社会保険事務所でお尋ねください)。
とはいえ、60歳からでも厚生年金の一部は支給されるので、まったくもらえないわけではありません。支給開始年齢に達するまでの年金額は「満額の約半分」となっており、この分は60歳から支給されます。仮に在職中の平均給与(正確には「平均標準報酬月額」)を37万円とすると、60歳から62歳の2年間は毎月約10万円、62歳以降は毎月約20万円がもらえる計算です。
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