![]() |
景気がなかなか好転しない中、高齢者の雇用維持を求める声が高まっている。 金融広報中央委員会が今年行った調査では、老後の生活を「心配している」という答えが78%に達し、老後の不安が払拭されていない現状を浮き彫りにした。また、心配している理由としては、「十分な貯蓄がないから」「退職一時金が十分ではないから」「再就職などによる収入の見込みがないから」などが前年対比で増加している。 将来への不安が高まれば、必然的に財布のひもは固くなり、景気回復を遅らせることになる。そのため専門家の間からは、景気回復のためにも高齢者の雇用の受け皿作りを早期に進めるべきとの意見が相次いで出されている。 一方、企業にとっても高齢者は魅力的な存在だ。日本経済新聞の調べによると、企業が60歳以上の高齢者の再雇用を実施する理由としては「技術の継承」が64.9%と最も多く、製造業のみでは77.4%に上った。次いで「人件費総額を抑制する」が29.1%、「年金受給開始までの所得を保証」が21.6%などとなっている。 この結果からは、高いスキルを持ち、なおかつ人件費抑制効果が期待できる高齢者に、企業が期待を寄せていることがうかがえる。 そうした企業ニーズに応えるとともに、高齢者雇用の受け皿になっているのが、いわゆるシニア人材派遣だ。この連載でご紹介している「シニア・エキスパート」もその一つで、経験とスキルを持ったシニアが多数登録し、派遣社員として活躍している。 人材派遣とは、労働者を雇用する企業(人材派遣会社)と実際に働く企業(派遣先)とが異なる雇用形態。女性が出産・子育てをしながら仕事を続ける手段の一つとしてはすでに定着しているほか、最近では職種・年齢などに大幅な広がりがみられ、注目されているものだ。 今回は、エフサス・クリエ(株)でシニア・エキスパートの採用を担当している柴田進さんに話を聞いてみた。 |
|||||
|
||||||



