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前出の2人とは対照的に、「環境が激変した」と語るのは岡野尚充さん(連載第4回)である。翻訳ビジネスなどシニア事業の開発・推進を担当する岡野さんは、この1年、ITバブルの崩壊やデフレの深刻化という“荒波”をもろにかぶった。 「IT業界全体の売上が激減するなか、技術ドキュメント、マニュアル類の翻訳市場もパイが小さくなっています。その中で生き残っていくには、価格競争と新規顧客開拓が必須です。私はもともと『価格破壊』を戦略の柱にしており、徹底してコスト低減を図ってきました。その点で相当有利な立場にありますが、他社も差を詰めてくるでしょう。そのためにも今から先手を打っています。私は負け戦はしない主義です」 定年退職後も厳しい競争の中に身を置く岡野さん。そういう状況が辛くなることはないかと聞くと、即座に「ノー」の答えが返ってきた。 「私が長年いた自動車業界も厳しい競争社会でした。そうやって若いときから競い続けてきたので、これが当たり前と思っています。競争のない人生なんて気の抜けたビールみたいなもので、おもしろくもありません」 そんな岡野さんは同世代に向けて、「変化対応力とプライドの持てる実績が大事」と語る。実は、今回「プライド(誇り)」という言葉を口にした人がもう1人いる。それが坪井さんだ。「歯車の1つに過ぎなかった現役時代より今の方が、仕事や自分に対する誇りを強く感じる」と坪井さんはいう。 会社というブランドを脱ぎ捨てたとき、自分のそれまでの実績がむき出しになる。そのとき、誇りが持てる実績があるかどうかで、定年後の人生は変わるのかもしれない――。 |
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![]() 連載第4回>>> |
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