電子化マニュアルの作成に携わっているくらいだから、さぞやコンピュータの扱いに慣れているのだろうと思いきや……。 「実は、今の職場に来るまでコンピュータをいじったことがなかったんです。だから、最初のうちマニュアルを読んでも、ちんぷんかんぷんでした」 ただ、前からコンピュータに対する興味があったので、とにかくやってみようと決意。自宅にも1台パソコンを買って、コンピュータの勉強を始めた。 「私は本を読むのが苦手なので、マニュアル類にはほとんど目を通しませんでした。それと、最初から人をあてにするのもいやだったので、自分でやれるところまでやってみて、どうしても超えられない壁にぶち当たったときだけ、人に聞くようにしました。そのうちにコンピュータのおもしろみが分かってきて、今では趣味の一つになっています。 コンピュータというのは、やればやるほど深みが出てきて、そのステップを超えていくのが楽しいんですよね。たとえ働く期間は短くても、努力して勉強すれば仕事のおもしろみが増すはずです」 休みの日はボーっとしていることが多いという猪飼さんの趣味は、車とパソコン。海外生活が長かったので、20年近く国内では車に乗っていなかったが、「若い頃はスピード狂だった」とか。 「最近また車を買って、ドライブに出かけたりしてます。たまには外に連れていかないと、家内が怒るもので(笑)。でも、道がすっかり変わってて、よく迷うんですよ。あと、家にいるときは書斎にこもって、日がなパソコンをいじってます。パソコンのある部屋は自分の城みたいなものですね」 子どもの頃、模型機関車を作るのが好きだったという猪飼さんは、60歳を超えた今、新しい“おもちゃ”を手に入れたようだ。
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