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長引く不況で就職難が予想される中、多くの人は定年前から懸命に「第二の職場」を探し始める。しかし、吉村淳二さんは「定年退職したら、少なくとも半年は好きなことをして過ごそうと決めていた」と話す。 ある大手メーカーの電子デバイス部門に勤めていた吉村さんは、技術者として長く顧客サポートを担当してきた。ハイテク商品を顧客に売り込むには、高度な製品知識が必要とされる。そのため、技術者が顧客と営業マンの間に立って話をするわけだ。 「会社を辞めるまでは忙しい生活を送っていました。残業や休日出勤も多かったし、有休もかなり残りましたね。そういう生活をしていたから、定年後はすぐには働かないと決めていたんです。幸い、うちは子どもがもう就職していて、夫婦だけなら失業保険と年金だけでやっていける状態でしたし。ただ、定年前にエフサス・クリエ(株)のことを聞いて、登録だけはしておいたんです」 念願の自適生活に入った吉村さんは、若い頃から好きだった山歩きを本格的に始めた。自宅からさほど遠くない奥多摩方面は、山歩きに絶好の場所。休日ともなれば家族連れなどで込み合うが、吉村さんは山が空いている平日に登り、自由な生活を謳歌した。 「ときには女房と一緒に山を歩きました。健康のためにもなるんで、ほぼ毎週行ってましたね。山でスケッチをしたら楽しいだろうと思い、水彩画の教室にも入ったんです。で、半年分の授業料を納めて、静物画などを習い始めた矢先にエフサス・クリエから電話があったんです」 定年から1年以上が経ち、仕事を離れた生活にそろそろ飽き始めていた吉村さん。そのとき選んだのは、再び“忙しい生活”に入ることだった。 吉村さんの今の仕事は、コンピュータ周辺機器を作っているハイテク関連商社の顧客サポート業務。顧客サポートと一口にいっても、サービスの種類は多岐に分かれており、吉村さんは光磁気ディスクドライブやハードディスクドライブなど、ストレージ機器のの修理部門を担当している。 |
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